昨季CLを制したレアル photo/Getty Images
昨季はギリギリの戦いの連続だった
昨季のチャンピオンズリーグ王者としてUEFAスーパー杯に出場し、昨季ヨーロッパリーグ王者フランクフルトを2-0であっさりと粉砕したレアル・マドリード。堅い守備を中心にゲームをコントロールする戦いぶりはさすがで、カリム・ベンゼマのゴールできっちりと試合を終わらせてくるところも抜かりない。
しかし、チャンピオンズリーグ連覇を狙うことは可能なのだろうか。確かに昨季レアルはチャンピオンズリーグを制したが、今季の優勝候補筆頭に上げるのは難しいかもしれない。
レアルより優勝に近いチームがあると語ったのは、元イングランド代表MFジョー・コール氏だ。同氏がレアル以上の戦力と評したのは、リヴァプール、マンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマン、バイエルンの4チームだ。
「私は今でもパリ、シティ、リヴァプール、バイエルンがレアルより上だと思う。今季のチャンピオンズリーグに関しては、この4チームの方が勝ち取る力があるように思うね。レアルはチャンピオンズリーグを制したし、それは称賛しないといけない。彼らはワールドクラスの選手を抱えていて、ワールドクラスの監督がいる。しかしチェルシー戦、シティ戦、それに決勝戦と、クルトワはキャリア最高のゲームをしなければならなかった。再びそれが出来るだろうか?」(『BT Sport』より)。
昨季決勝トーナメントの戦いがどれもギリギリだったのは事実だ。
パリはキリアン・ムバッペ、ネイマール、リオネル・メッシのMNMトリオが2年目を迎え、新指揮官クリストフ・ガルティエの評価も上昇中だ。戦力的には今季のチャンピオンズリーグ優勝候補の一角で間違いない。
昨季ファイナリストのリヴァプール、プレミア王者のマンCは言わずもがな、FWロベルト・レヴァンドフスキが抜けたバイエルンもサディオ・マネとDFマタイス・デ・リフトの獲得でバランスを取っている。若いMFジャマール・ムシアラも成長しており、レヴァンドフスキが抜けても攻撃力は高い。
まだ不透明な部分も多いが、レヴァンドフスキを加えたバルセロナも戦力的には欧州制覇を狙えるだろう。果たしてレアルは彼らを抑え、再び下馬評をひっくり返して欧州連覇を達成できるのか。