マジョルカでプレイを続けるイ・ガンイン photo/Getty Images
アジアのヤングスターがリーガで好スタート
アジアのヤングスターに覚醒の時がきているのだろうか。
今夏の序盤戦からリーガ・エスパニョーラでネットを揺らしてきたのは、レアル・マドリードからレアル・ソシエダに向かった日本代表MF久保建英(21)、そしてマジョルカでのプレイを続ける韓国代表MFイ・ガンイン(21)だ。
昨季は久保がマジョルカにレンタル移籍していたため、2人はチームメイトだった。ただ、昨季に関しては両者とも不満の残るシーズンとなったはずだ。チームの成績が16位と振るわなかったこともあるが、2人ともリーグ戦では1点ずつしか奪えなかった。久保は28試合で1ゴール、イ・ガンインは30試合で1ゴールだ。
シーズン終了後には久保がレアル・マドリードへ戻り、イ・ガンインにはエールディヴィジ方面から関心の声も届いていた。しかしイ・ガンインはマジョルカに留まり、今季開幕からポジションを守っている。
何より印象的なのはドリブル数で、開幕3試合でリーグ2位タイとなる9回のドリブル成功数を記録。先日のラージョ戦では味方のポストプレイから抜け出し、強烈な左足ショットでネットを揺らしてみせた。今季はマジョルカで特別な存在になるかもしれない(データは『WhoScored』より)。
一方の久保もマジョルカよりはソシエダのスタイルが合っているようで、すでに1ゴールを記録。チームにはダビド・シルバを筆頭に実力者が揃っており、マジョルカよりも繋いで崩す意識が強い。久保にとってもソシエダ移籍はチャンスだ。
果たして今季2人はどこまで得点、アシスト数を伸ばしていけるのか。覚醒の兆しを見せる2人のヤングスターに注目したい。