ムバッペを潰しに行くカマラ photo/Getty Images
あのパリの攻撃をPKの1点のみに抑えた
今季のモナコは前線にFWブリール・エンボロ、日本代表FW南野拓実の2人を加えるなど、どちらかといえば攻撃面にスポットが当たっている。今夏の補強もあり、フランス国内ではパリ・サンジェルマンに次いで豪華な攻撃陣との評価もあるほどだ。
しかし、守備の方も見逃せない。28日には王者パリ・サンジェルマンと対戦して1-1で引き分けたが、このゲームでも目立ったのは守備陣だ。
特に中盤でコンビを組んだユーセフ・フォファナ(23)とモハメド・カマラ(22)のパフォーマンスは圧巻だった。マリ代表のカマラは今夏にオーストリアの強豪ザルツブルクから獲得された選手で、身体能力の高い潰し屋だ。
一方のフォファナもリーチが長く、思わぬところから足が伸びてくる。この2人はパリ戦で初めて先発からコンビを組んだが、パリの豪華攻撃陣を何度も止めてみせた。モナコは今夏にオーレリアン・チュアメニをレアル・マドリードに売却しているが、この2人なら穴を埋められるかもしれない。
彼らの後ろには、これまた身体能力の高いセンターバックが3枚並ぶ。193cmのサイズを誇るギジェルモ・マリパン、世代別フランス代表に選ばれてきたアクセル・ディザジ、ビッグクラブからも注目されるブノワ・バディアシルだ。全員が190cm台のサイズを誇り、パリの攻撃をPKの1点のみに抑えてみせた。全体的にはモナコのペースで進んでいたゲームだったと言えよう。
惜しくもパリ撃破とはならなかったが、モナコの戦いに可能性を感じた人は多いはず。
今夏のモナコはどこか攻撃陣に注目が集まりがちだったが、パリの攻撃を1点に抑えた守備陣にもスポットを当てていくべきだろう。