今季は開幕から好調のメッシ photo/Getty Images
1試合平均数は衝撃の4.4回
リーグ・アンの環境に慣れたパリ・サンジェルマンFWリオネル・メッシを止められない。
昨季こそリーグ戦で6ゴール14アシストとメッシらしくない成績に終わったものの、リーグ・アン2年目の今季は明らかに動きが違う。
さらにもう一つ印象的なのがドリブルの数だ。リーグ・アン1年目だった昨季は26試合で64回のドリブル成功数を記録していたが、今季は9試合終了段階で40回もドリブルを成功させている。1試合平均にすると驚異の4.4回で、もう昨季の半分を超えている。
このドリブル成功数40回というのは、5大リーグの中でもダントツで1位だ。プレミアリーグでトップはアーセナルFWガブリエウ・マルティネッリ(20回)、リーガ・エスパニョーラはレアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオール(19回)、ブンデスリーガはヘルタ・ベルリンFWチデラ・エジュケ(23回)、セリエAはレッチェMFラメック・バンダ(16回)となっており、いずれもメッシの半分ほどの数字だ。
リーグのレベルにも多少の違いはあるが、パリでチームメイトのキリアン・ムバッペでも19回、ネイマールは16回となっているため、やはりメッシの数字は特別だ。リーグ・アンもフィジカル自慢のDFが揃っており、1対1での突破は決して簡単ではない。リーガ・エスパニョーラとは違った難しさがあるはずだが、メッシはそれに2年で適応したということだろう。
今季は迫るワールドカップ・カタール大会へモチベーションも高いはず。リーグ・アンのDFたちは本気のメッシを止めることができず、フランスの地でもメッシ劇場が展開されている(データは『WhoScored』より)。