フェネルバフチェでプレイするバチュアイ photo/Getty Images
W杯でも貴重な戦力に
ワールドカップ・カタール大会へ臨むベルギー代表では、最前線に入ると予想されるインテルFWロメル・ルカクが怪我で出遅れている。ベルギー黄金世代の絶対的エースとしてワールドカップでの活躍が期待されるが、1カ月でトップコンディションへ持っていけるか不透明なところもある。
では、ルカクに代わる点取り屋はいるだろうか。RCランスのロイス・オペンダやヘルタ・ベルリンのドディ・ルケバキオも面白いが、今夏にトルコの名門フェネルバフチェへ向かったミッチー・バチュアイに注目したい。
チェルシーでもプレイしていたバチュアイは、時にサプライズを起こす『持ってる』ストライカーと言ってもいい。どこかサプライズ的要素を感じさせる選手なのだ。
その要素はフェネルバフチェでも発揮されており、9日に行われたカラギュムリュクとの一戦では4-4で迎えた88分にバチュアイが投入された。
すると後半アディショナルタイムの5分、バチュアイは劇的な決勝ゴールを決めてチームを5-4の勝利へ導いた。『Daily Star』によれば試合後のバチュアイは「7分で十分だよ」と冗談交じりに語っていたようだが、アディショナルタイムを含め7分での大仕事だ。
バチュアイは昨季もトルコのベシクタシュにレンタル移籍し、そこで14ゴールを記録していた。確かな能力を持っている選手で、9月のネーションズリーグではウェールズ代表戦で1ゴール1アシストの結果も残している。ベルギー代表でも計算できる選手となるだろう。
もちろんメインはルカクだが、バチュアイも切り札的存在として期待がかかる。ミランへ移籍したディボック・オリギが大きく出遅れていることを考えると、バチュアイの存在も重要だろう。