メッシ、ルーニーら豪華競演だった11年前 photo/Getty Images
CL上位の常連だった両チームがELで激突する
今から約11年前の5月28日、聖地ウェンブリーで行われたチャンピオンズリーグ2010-11シーズンのファイナルはマンチェスター・ユナイテッドVSバルセロナの顔合わせだった。
それが11年の時を経て、両チームは来年2月16日にヨーロッパリーグのプレイオフで対戦することになった。
両チームは2008-09シーズンにもチャンピオンズリーグのファイナルで激突しており、チームとして非常に高いレベルで完成されていた。
マンUはクリスティアーノ・ロナウドを失ったが、名将アレックス・ファーガソン氏はウェイン・ルーニーを中心にチームをまとめて2010-11シーズンにもチームを決勝へと送り込んでおり、やはりその手腕は特別だ。ファーガソン氏がクラブを去った今だからこそ、その大きさを感じさせられる。
一方のバルセロナはジョゼップ・グアルディオラの手でさらなる進化を果たし、2010-11シーズンのファイナルではパーフェクトと言っていい美しきフットボールを披露した。まさに黄金期の集大成であり、当時を超えるチームはそう簡単に出てこないだろう。結果はもちろん、プレイそのものが美しいチームだった。
今回ヨーロッパリーグでの対戦が決まり、SNSでは早い段階から話題を呼んでいる。歓迎というよりは、寂しげな意見が目立つのだ。
「11年前は両チームがELで当たるなど誰も想像しなかっただろう」
「ビッグクラブの姿は過去のものだ」
「何て転落劇だ」
両チームともに共通するのは、近年の移籍市場で迷走してきたところか。定期的に指揮官が交代し、チームスタイルが定まらないままビッグネームを獲得して失敗するパターンが目立つ。
11年前とはレベルの異なる戦いとはなるだろうが、ヨーロッパリーグで上に進むのはどちらか。世界的注目を集めるカードなのは間違いない。