レアルのアカデミーより出てきたマルベル photo/Getty Images
CBとSBをこなせるレフティーと注目
3日に行われたスペイン国王杯・ラウンド32でカセレーニョと対戦したレアル・マドリード。FIFAワールドカップ・カタール大会終了間もないことや、国内カップ戦ということもあり、ベンチメンバーにはフレッシュな顔ぶれが並んだ。
バレンシアなどで活躍したサンティアゴ・カニサレス氏の長男であるルーカス・カニサレス(20)、ルイス・フェデリコ・ロペスのGKコンビ、MFセルヒオ・アリーバス(21)、192cmのサイズを誇るFWアルバロ・ロドリゲス(18)、MFニコラス・パス(18)らカスティーリャ組もベンチに入っていたが、その中でもスペイン『Relevo』が注目したのが19歳のDFマルベルだ。
今回のカセレーニョ戦で出番はなかったが、U-19カテゴリーのコーチはマルベルについて「マルベルはアラバに最も近い。サイドでもプレイできる左利きのセンターバックだ。後ろからボールを運ぶプレイにも自信があり、フィジカルも成長してデュエルに強い」とダビド・アラバと比較する。
レアルの最終ラインで不動の存在となっているアラバは、複数ポジションをこなす現サッカー界最高クラスのユーティリティプレイヤーだ。レフティーという特長も共通点で、マルベルが将来的な後継者となれるのであれば大きい。
セルヒオ・ラモス、ラファエル・ヴァランの退団には上手く対応したが、アラバは30歳、アントニオ・リュディガーは29歳、さらには心強いバックアッパーDFだったナチョ・フェルナンデスも今月の18日で33歳を迎える。今すぐといいうわけではないが、レアルの最終ラインには再び世代交代のタイミングがやってくる。エデル・ミリトンを軸としつつ、その相棒となる選手が必要だ。そこにカスティーリャ出身の若手が食い込めれば理想的だ。
マルベルはセンターバックとサイドバックをこなす器用なDFと評価されているようだが、トップチームに食い込んでいけるだろうか。