ポルティモネンセで守護神として活躍 photo/Getty Images
ポルティモネンセの守護神となる中村
日本代表としてFIFAワールドカップ・ロシア大会のメンバーにも選出されていた男は、ポルトガルで結果を残し始めている。ポルティモネンセでプレイを続ける中村航輔だ。
柏レイソルで高パフォーマンスを発揮し続けていた中村は、2020-21シーズンからポルティモネンセへ加入。しかし加入当初からGKの厳しいポジション争いに参加できず、ベンチ外の日々が続く。昨季はリーグ戦2試合に出場するものの、アピールすることはできなかった。
そんな中村に転機が訪れたのは、今夏の移籍市場だった。出場機会を求めて移籍の可能性もあった中村だが、昨季ポルティモネンセの正GKだったサムエルがポルトへ移籍。正守護神の座が空いたチームで、再びポジション争いを行うことになった。
そして第5節のファマリカン戦で今季初スタメンを飾ると、無失点で完封勝利に貢献。この試合から先発の座を掴んだ中村は、第15節リーグ首位のベンフィカを相手に11セーブと好守を連発。試合は0-1で敗れるものの、この試合でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれるなど、12試合連続でゴールマウスを守っている。
3シーズン目にしてついにポルトガルで定位置を掴んだ中村。ここで本来のパフォーマンスを発揮して、前任のサムエルのように個人昇格を狙っていきたい。そして再び日本代表の座へ、挑戦は続いていく。