レアルでは輝きを放っていたイスコ photo/Getty Images
そのテクニックは誰もが認める特別なレベル
全盛期と呼ぶべき時期はいつだったのだろうか。30歳を迎えているMFイスコがフリーとなった。
スペインのマラガで頭角を現したイスコは、2013年からレアル・マドリードに所属。ハメス・ロドリゲスらとの激しいポジション争いはあったが、天才的な技術を持つMFとして一定の評価は得ていた。テクニックならばスペイン人選手の中でも1、2を争うレベルにあったと言っても大袈裟ではないはずだ。
しかし、いつしかイスコの評価は落ちてしまった。昨夏にはセビージャへレンタル移籍したが、リーグ戦で得点は挙げられず。FWの選手ではないとはいえ、2019-20シーズンから合わせて2ゴールしかリーグ戦で決めていないのは少なすぎるか。アシストも6つに留まっており、攻撃的MFとして評価が難しい。
今冬にはドイツのウニオン・ベルリン行きの話題もあったが、結局は実現せずフリーに。スペイン『MARCA』はカタールやトルコ方面からの関心があることを伝えているが、5大リーグでの活躍は厳しいのだろうか。
30歳はまだまだ中堅世代で、本来ならば昨年のFIFAワールドカップ・カタール大会を戦ったスペイン代表に入っていてもおかしくなかった。誰もが認める天才肌MFだったはずだが、レアルでもスペイン代表でも主役になりきれないところがあったか。