アーセナルではSBを務めることが多い冨安 photo/Getty Images
アーセナルに新たなるライバルはやってくるのか
アジア最高のDFの1人として評価を高めてきたアーセナル所属の日本代表DF冨安健洋。その評価が揺らぎ始めている。
仕方のないところはあるが、DFは1つのミスが目立ちやすいポジションだ。冨安は今月15日に行われたマンチェスター・シティとの首位攻防戦ではスタメンのチャンスを得たものの、バックパスからMFケビン・デ・ブライネにゴールを与えてしまった。それ以外のプレイはまずまずだったが、やはり失点に直結するミスは批判の対象になる。
そこで浮上してきたのが、インテルDFデンゼル・ダンフリース獲得案だ。オランダ代表でもプレイする大型右サイドバックのダンフリースにアーセナルが関心を示しているようで、英『Football Fancast』はダンフリースを冨安より上と評価している。
「ダンフリースはアーセナルの右サイドを大幅にアップグレードする存在になる可能性がある。現在はベン・ホワイトと冨安がその役割を担っているが、どちらも守備的志向の選択肢であり、中でも冨安のフォームはここ数週間疑問視されている。シティのデ・ブライネの先制ゴールは彼のミスからだ。攻撃面に関しても、ホワイトより1試合あたりのチャンスメイクやドリブル、シュートの数が少ない」
そのホワイトも、攻撃の貢献度はダンフリースに劣るとの評価だ。冨安もセンターバックをメインにこなしてきた選手のため、サイドバックとしての攻撃面に課題が出るのは仕方がない。
シント・トロイデン、ボローニャ、アーセナルと順調にステップアップしてきた冨安にとって、この1カ月は海外挑戦で味わう初めての挫折と言っていいかもしれない。最終ラインの全ポジションをこなせる器用なDFとして評価を高めてきたが、アーセナルで定位置を確保するのは難しいのか。