オナナと一悶着あったブロゾビッチ photo/Getty Images
このような状況は初めてではない
インテルは19日、チャンピオンズリーグの準々決勝・2ndレグでベンフィカをホームへ迎え入れる。ただ、このベスト4入りをかけた重要な一戦は、少々不安材料を抱えて臨むこととなるかもしれない。
セリエAでは現在5位と苦戦を強いられているインテルだが、CLではここまで着実に歩みを進めてきた。バイエルン・ミュンヘンとバルセロナが同組だった“死の組”グループCを突破し、ベスト16ではポルトを撃破。先日行われたベンフィカとの1stレグも、敵地での戦いながら2-0と先勝している。一足先にACミランがベスト4進出を決めたため、CL準決勝の舞台でミラノダービーが実現する可能性がある。
しかし、インテルがこのまま順調にベスト4入りを果たせるとは限らない。スコアだけ見れば圧倒的に有利だが、ベンフィカ戦へ向けたトレーニング中にトラブルが起きた。ウォームアップとして、インテルの選手たちが和やかなムードの中でロンド(ボール回しの練習)を行なっていたのだが、GKアンドレ・オナナがMFマルセロ・ブロゾビッチへ明らかに遅れてチャージをしに行く。映像ではオナナのスパイクの裏がブロゾビッチの足の甲に、やや入っているようにも見える。これに対してブロゾビッチが怒りを示し、チーム内に一瞬緊張が走ったのだ。
DFダニーロ・ダンブロージオやFWロメル・ルカクらがすぐさまこの2人を止めに入り、なんとか事なきを得た。ただ、伊『Gazzetta dello Sport』は「ロンドのトレーニング中に、オナナとブロゾビッチが火花を散らす」と取り上げるとともに「シモーネ・インザーギ体制下で、このような緊張が走る瞬間が明らかになったのは初めてではない」と伝えている。
セリエAの上位チームの中では唯一2桁黒星(11敗)を喫するなど、ここ2~3シーズン見せてきた強さを、今季はなかなか発揮できていないインテル。