今や日本の最終ラインに欠かせない板倉 photo/Getty Images
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エルサルバドル戦は6-0、ペルー戦は4-1と、今月のキリンチャレンジカップで圧巻のパフォーマンスを見せてくれた日本代表。2試合で10ゴールと攻撃陣が爆発したわけだが、守備陣の方にもスポットを当てるべきだろう。
両ゲームでセンターバックのコンビを組んだのは、DF板倉滉と谷口彰悟の2人だ。2人は昨年のワールドカップ・カタール大会も一緒に戦っており、2人のコンビネーションはかなり高まっているのだろう。エルサルバドル、ペルー相手にもコンビは安定しており、2人とも後方から攻撃を組み立てることもできる。
特に今季からドイツ1部のボルシアMGでプレイする26歳の板倉は、ワールドカップも含めこの1年で大きく成長した。今ではナポリが韓国代表DFキム・ミンジェの後釜として板倉をリストアップしているとの話題が出ており、『90min』も「欧州ではまだ過小評価されている板倉が適任だろう」とナポリの板倉獲得案をプッシュしている。
足下の技術はもちろん、ドイツでの戦いを経て板倉は守備の読みが鋭くなっているように感じられる。今季ブンデスリーガでは25回のシュートブロックを記録しているが、これはリーグ第3位の数字だ。最後のところで体を張れるセンターバックになっており、板倉の成長が日本にもたらしたものは大きい。
今はアーセナルDF冨安健洋に怪我が続いており、2人は先輩の吉田麻也の後を受け継ぐディフェンスリーダーでもある。冨安が離脱している今は板倉がリーダー的存在であり、カタール大会も板倉の奮闘抜きでベスト16入りはあり得なかった。
冨安も戻れば、谷口や左サイドバックに対応可能なレフティーの伊藤洋輝も含めオプションが広がる。カタール大会のように3バックを採用することも可能だろう。
今季セリエAを制したナポリでもレギュラーポジションを確保することも可能なはずで、チャンピオンズリーグを経験出来ればセンターバックとして更なる成長が望める。この1年で大きく伸びた板倉には大きな可能性が広がっていると言えよう(数字は『WhoScored』より)。