シャルケでブンデスデビューを果たした上月 photo/Getty Images
ブンデス初ゴールも決めた充実の1カ月
1人でチームを救うのは難しかっただろうが、昨季後半戦のシャルケでは若き日本人アタッカーが救世主になるのではとの期待感が芽生えつつあった。
その選手とは、年明けの1月からスタメンに定着した22歳のFW上月壮一郎だ。
京都サンガでのプレイを経てドイツへ渡った上月は、2022年からシャルケのセカンドチームに所属。そしてついに今年1月にトップチームデビューのチャンスを掴み、1月21日のフランクフルト戦でブンデスリーガデビューを果たした。
続くライプツィヒ戦では初ゴールまで記録し、上月の名前は一気に有名なものとなった。右サイドからアグレッシブに仕掛ける姿は、残留争いに苦しむシャルケにフレッシュなエネルギーを与えたのだ。
ただ、勢いに乗っていた上月を怪我が襲った。足首の負傷から手術へ踏み切ることになり、初のブンデスリーガは5試合の出場に終わった。チームも2部へ降格する悔しい結果となったが、上月にとって大きなシーズンだったのは間違いない。
上月はクラブ公式にてコンディションを徐々に上げていると語っており、新シーズンの戦いへ準備を整えている。
「全体的には順調に進んでいますが、まだ100%ではありません。それでも日に日に良くなってきています。昨季は怪我のせいでトップチームでは5試合、合計400分しかプレイできませんでした。まずはプレイ時間を増やし、ピッチでクオリティを示すのが目標になります。
まずは再び1部へ昇格したいところで、昨季ライプツィヒから得点を奪ったことは上月にとって自信となっているはず。22歳と焦る年齢ではなく、新シーズンは本格ブレイクのシーズンとしたいところだ。