シモンズは昨季のエールディヴィジを象徴する存在だった photo/Getty Images
仕方のないことではあるが……
ビッグクラブから狙われる宿命とはいえ、今夏もオランダ・エールディヴィジから続々と才能が流出している。
アヤックスはFWドゥシャン・タディッチがフェネルバフチェへ移籍し、DFユリエン・ティンバーは4000万ユーロの移籍金でアーセナルへ向かった。
ライバルのPSVからは、昨季大ブレイクしたFWシャビ・シモンズにパリ・サンジェルマンが買い戻しオプションを行使することになり、1シーズンでオランダを離れることになった。昨季のエールディヴィジを大いに盛り上げた選手だけに、1シーズンだけで去るのは少々寂しいところもある。
昨季のエールディヴィジを制したフェイエノールトからはMFオルクン・コクチュが2500万ユーロでポルトガルの名門ベンフィカへ、AZからはMFタイアニ・ラインデルスが1900万ユーロでミランへ、さらにアリエン・ロッベンとも比較されるFWヴァーツラフ・チェルニーが800万ユーロでドイツのヴォルフスブルクへ移籍している。
他にはアヤックスMFモハメド・クドゥス、エドソン・アルバレス、フェイエノールトFWサンティアゴ・ヒメネス、PSV所属MFイブラヒム・サンガレも人気があり、スペイン『as』はタレント一斉流出によるエールディヴィジの競争力低下を気にかけている。
ティンバーの取引では4000万ユーロが動いているが、コクチュやラインデルスら移籍金が低く抑えられているのも気がかりか。
毎年の恒例とはいえ、同メディアは今夏の動きがかなり早いと分析しており、今後も続々とタレントが引き抜かれるのではと見ている。エールディヴィジで育ったタレントには魅力的な選手が多いが、主力大量流出による競争力低下は気になるポイントかもしれない。