フェイエノールトの最前線に構えるヒメネス photo/Getty Images
エールディヴィジ得点ランク首位を走る
今夏にオランダ王者フェイエノールトへ移籍した日本代表FW上田綺世には、強烈なライバルがいる。昨季もエールディヴィジで15ゴールを奪ったメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスだ。
ヒメネスがフェイエノールトへ加入したのは昨夏のことだが、エールディヴィジ2年目の今季はさらに手がつけられない。今季はここまで開幕から6試合で9ゴールと早くも量産体制に入っており、この数字は得点ランキング首位だ。
データサイト『WhoScored』はヒメネスのゴール前での動きを絶賛しており、その姿を同じメキシコ人FWチチャリートことハビエル・エルナンデスと重ねる。
「今季のヒメネスはすでにエールディヴィジで得点ランク首位となる9ゴールを決めており、昨季自身が記録した15ゴールの数字を超えることになるだろう。他クラブからの関心が高まり始めているのも不思議ではない。 アーセナル、チェルシー、トッテナム、ドルトムント、ベンフィカ、ナポリ、インテル、ACミラン、ユベントスなどがヒメネスを注視している」
「今季のヒメネスは、ボールタッチの24.5%がペナルティエリア内でのものとなっている。さらに、25本のシュートのうち20本はボックス内からのものだ。彼のプレイスタイルは同じメキシコの元マンチェスター・ユナイテッドFWチチャリートによく似ている。現在LAギャラクシーでプレイするチチャリートはビルドアップにはあまり関与しないが、味方がファイナルサードに侵入した瞬間に強烈な力をを発揮する選手だった」
上田のフェイエノールト加入が決まった頃よりヒメネスがライバルになると見られていたが、今のところはヒメネスが大きくリードしている。前線でヒメネスと上田を同時起用する手もあるが、ここまではヒメネスを頂点に置いた[4-3-3]がメインシステムとなっている。このシステムで上田との併用は現実的ではないか。
まずは途中出場からアピールしていくことになりそうだが、上田は王者フェイエノールトで爪痕を残していけるか。