“皇帝”と呼ばれたベッケンバウアー photo/Getty Images
いつもの黙祷と様子が違った
先日、78歳でこの世を去ったフランツ・ベッケンバウアー氏。リベロというポジションを確立し、1974年のワールドカップではキャプテンとして西ドイツを優勝に導いたレジェンドだ。
サウジアラビアのリヤドで開催されたスペイン・スーパーカップのレアル・マドリード対アトレティコ・マドリードの試合でも、キックオフ前にベッケンバウアー氏への1分間の黙祷が行われた。しかし、その際の様子が物議を醸している。
選手が整列し黙祷を始めると、アル・アワル・スタジアムの観客たちは口笛を吹き始め、会場には音楽まで流れたのだ。多くのファンが、このことにSNSで不快感を示したようだ。
しかし、サウジアラビアのサッカーファンは、決してベッケンバウアー氏を侮辱しようとしたわけではない。スペインのラジオ局『Cadena SER』が地元ジャーナリストの発言を引用して報じたところによれば、これは文化的な問題なのだという。
「それはサウジアラビアの習慣、伝統です。ここで黙祷を捧げるのは忌まわしいこととされているのです」
まったく静まり返らないスタジアムに欧州のサッカーファンは驚いただろうが、このようにまったく文化の違う人々にも知られるベッケンバウアー氏は、やはり偉大な選手だったと言うことができるだろう。
電子マガジンtheWORLD(ザ・ワールド)289号、1月15日配信の記事より転載

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