クルトワの負傷によって急遽獲得されたケパ photo/Getty Images
ケパ自身はレアルに残りたいようだが
スペインメディア『relevo』によると、レアル・マドリードは来季のGKとして現在レンタル移籍加入中のケパを構想に含めず、保有元のチェルシーに返すことを決断したという。
現在29歳のケパは昨夏の移籍市場の最終日にチェルシーからレアル・マドリードへレンタル移籍で加入したが、新天地では思い描いた活躍はできず、今シーズン終了後にチェルシーに帰還するようだ。
同メディアによると、レアル・マドリードは現在正守護神を任されているウクライナ代表のアンドリー・ルニンに非常に満足しており、アンチェロッティ監督はケパよりもルニンを信頼しているとのこと。また同チームは来シーズンからは、8月末に前十字靭帯を断裂し、回復の最終段階にあるティボー・クルトワと現在活躍中のルニンに正守護神争いを繰り広げてほしいと考えているようだ。
チェルシー帰還が決定的となっているケパだが、加入当初はスタメンが続いていた。しかし内転筋の負傷をきっかけに、ルニンにスタメンを奪われ、その間にルニンが急成長したことで自信を失い、いつも以上にミスが増え、自分のプレイに自信が持てなくなったという。
そんなケパだが今後の去就についてこのように述べている。
「もちろん私はこれから先もマドリードに残りたい。このクラブから離れたいと思う選手なんているかい? 私はここで本当に本当に幸せだ。チェルシー時代、ベルナベウで試合がある度にホームチームのロッカーに行きたかったんだ……」
このようにレアル・マドリードへの愛着を見せるケパだが、保有元のチェルシーでもすでにロベルト・サンチェスやジョルジェ・ペトロビッチといった2人のGKがいるため、ケパの居場所は無い。今シーズン終了までにレアル・マドリードで与えられる数少ない出場時間で輝き、かつての評価を取り戻したいところだが、この先数カ月はケパにとって厳しい戦いになるだろう。
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