チェルシーのポチェッティーノ photo/Getty Images
解任による違約金は約19億円
不調のチェルシーだが、監督の解任は容易ではないのかもしれない。
英メディア『Daily Mail』によると、チェルシーはマウリシオ・ポチェッティーノ監督を解任してしまうと、プレミアリーグの財政規則に違反する危険にさらされる可能性があるという。
ポチェッティーノとチェルシーの契約は約18カ月残っており、解任すれば1000万ポンド(約18億6000万円)を超える違約金が発生するとのこと。
オーナーがトッド・ボーリー氏に変わって以降、莫大な資金を投じて改革を進めてきたチェルシーだが、仮にポチェッティーノ監督を解任してしまうとその際に発生する違約金によってプレミアリーグが定めた「収益と持続可能性に関する規則(PSR)」に違反する可能性があるようだ。
ここまでプレミアリーグは9勝4分10敗の11位と、クラブの規模に見合わない結果が続いているチェルシー。2-4の逆転負けを喫したホームでのウォルバーハンプトン戦のハーフタイムや試合終了後には、サポーターからブーイングが浴びせられ、また過去にクラブを率いたジョゼ・モウリーニョ監督の名前も歌われるなど、ポチェッティーノ監督へのプレッシャーも強くなってきている。
チェルシーはこれまでも、2022年9月7日に解任されたトーマス・トゥヘル監督には1000万ポンド(約18億6000万円)、その約7カ月後に解任されたグレアム・ポッター監督には1300万ポンド(約24億2000万円)と多額の違約金を支払ってきた。解任を要求する声が絶えないポチェッティーノ監督にも多額の違約金を支払い、監督交代に踏み切るのかとも思われているが、思わぬ障害があったようだ。