選手たちから胴上げされるアンチェロッティ photo/Getty Images
名将サッキ氏も大絶賛
先日行われたチャンピオンズリーグ決勝でドルトムントを撃破したレアル・マドリード。チームを指揮するカルロ・アンチェロッティにとって、これが指揮官として5度目となるCL制覇だ。
ミラン時代に2度、レアルで3度CLを制したアンチェロッティについて、かつてミランなどを指揮した名将アリゴ・サッキ氏はアンチェロッティほど成功した指揮官はいないと絶賛する。
「レアル・マドリードは今もヨーロッパの頂点に君臨している。そして私のカルレット(アンチェロッティの愛称)はいつも主役だ。監督として5回目のチャンピオンズリーグ制覇だからね。ミランで2回、レアル・マドリードで3回と。彼のような人物は他にいないよ。アンチェロッティは経験があり、サッカーのどんな小さなことでも知っている。そして何よりも、選手、ファンに愛される方法を知っている。今のレアル・マドリードも戦い方を分かっているね。諦めず、粘り強さと決意を持って試合に臨み、相手を尊重している」
「アンチェロッティは毎回私を驚かせてくれる。試合前にかなり緊張するタイプであることは知っているのだが、内心ナーバスになりながらも彼はうらやましいほどの落ち着きを見せてくれる。彼は常に物事をどう解決するか、選手をどうフィールドに送り出すべきかを知っている。
ミラン、チェルシー、レアル、パリ・サンジェルマン、バイエルンでリーグタイトルを獲得しているのも特長的で、欧州5大リーグをコンプリートしている。試合の流れを読む能力から、ヴィニシウス・ジュニオールのような血気盛んな若者を成長させる方法まで全てを知っている人物であり、史上屈指の名将であることは間違いないだろう。