ガラタサライでシーズンを過ごしたエンドンベレ(左) photo/Getty Images
今季はレンタル先のガラタサライで454分こなしたのみ
トッテナムが5500万ポンドもの移籍金を投じて獲得したMFは、今季もほとんど話題になることがなかった。
その選手とは、2019年にフランスのリヨンから獲得したMFタンギー・エンドンベレだ。
2018年にはフランス代表デビューも果たすなど期待は大きかったが、トッテナムではフィットしなかった。その後は2022年に古巣リヨンにレンタルで戻り、そこからもナポリ、今季はトルコのガラタサライにレンタル移籍していた。
ガラタサライは今季のトルコ国内リーグを制しているが、エンドンベレが先発したのは4試合のみ。リーグ戦で454分間をこなしただけで、0ゴール1アシストでシーズンを終えている。
エンドンベレはトッテナムのプレシーズンに合流するようだが、仏『Foot Mercato』はトッテナムがエンドンベレを戦力と計算していないと伝えている。今夏に再びクラブを離れる可能性が高いだろう。
エンドンベレは足下の技術も高く、間違いなく才能はある。英『METRO』は以前トッテナムを指揮していたジョゼ・モウリーニョのコメントを紹介しているが、モウリーニョもエンドンベレの才能を絶賛していた。しかし、メンタル面など他に課題があったようで、過去には苦言を呈していた。
「タンギーには期待以上のものを期待したくなる。才能が素晴らしいからだ。中盤での創造力を見ても、現時点の欧州サッカー界で彼に勝る者はいないかもしれない。
「例えばフランス代表でタンギーが出場できていない場合、私はディディエ(デシャン)を責めない。タンギを責める。彼が他の選手よりも優れているからだ。それを彼は毎日のトレーニングやゲームで示さなければならないよ」
才能だけで成功を掴むのは簡単ではないということだろう。現在はフランス代表からも離れており、27歳と中堅世代を迎えている。本来は代表の中心選手となってほしいタレントなのだが、トッテナム移籍後は難しい時間が続いている。