ウクライナ戦で先制点を決めたスタンチュもサウジアラビアでプレイしている選手 photo/Getty Images
当初は実力低下の不安もあったが……
現在ドイツで開催されているEURO2024では、サウジアラビアからやってきた選手たちが注目を集めている。
最大のスターはアル・ナスルでゴールを量産するポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドで、グループステージ初戦のチェコ戦からフル出場。
フランス代表ではアル・イテハド所属のMFエンゴロ・カンテが初戦のオーストリア戦、続くオランダ戦で圧巻のハイパフォーマンスを披露。今でも欧州トップクラブでプレイできるだけの力があり、こちらもアル・イテハドで良い時間を過ごせてきたと言える。
20日にグループステージ第2節でイタリアと対戦したスペイン代表では、ロナウドと同じアル・ナスル所属DFアイメリク・ラポルテが先発。フル出場でクリーンシートに貢献していて、こちらも実力者だ。
さらに初戦でウクライナを3-0で撃破したルーマニア代表では、センターバックにサウジアラビアのアル・アフドゥードゥでプレイするDFアンドレイ・ブルカ入っていて、さらに先制点となる強烈ミドルを決めたMFニコラエ・スタンチュは同じサウジアラビアのダマクFCでプレイする選手だ。
惜しくも敗れたが、ジョージアでは初戦のトルコ戦にブルカと同じアル・アフドゥードゥ所属のDFソロモン・クヴァークベリアが先発出場。
初戦からインパクトを残した選手も多く、英『Daily Mail』はサウジアラビア組が新たな流れを生み出していると注目している。これはさらにリーグを豪華に強化したいサウジアラビアにとってもポジティブなことのはずで、サウジアラビアでプレイする選手たちも各国代表で良いパフォーマンスを発揮できている。当初はカンテやロナウドにも欧州5大リーグを離れた影響が出るのではないかと懸念されていたが、元より実力の高いスタープレイヤーだ。サウジアラビアの環境でも実力が衰えているとの印象はなく、EUROの舞台でさすがの活躍を見せてくれている。