EUROで躍動したメイヌー photo/Getty Images
テクニックはかなりハイレベルだが……
今夏のEURO2024で準優勝の成績を残したイングランド代表。その中で大会中に大きく評価を伸ばした選手の1人がマンチェスター・ユナイテッド所属MFコビー・メイヌーだ。
イングランドはデクラン・ライスの相棒となるボランチがなかなか決まらず、大会中にメイヌーが1番手になった。19歳とは思えぬ落ち着きがあり、足下の技術も高い。今後長きにわたってイングランドとマンUを支える選手になるのではないか。
ただ、改善点もある。そう主張するのは、リヴァプールなどを指揮し、現在は解説を務めるグレアム・スーネス氏だ。
同氏はメイヌーのポジショニングに課題があると指摘しており、ボールを持っていない時の動きは今後伸ばすポイントになるか。
「彼はボールを扱うのが本当に上手だと思う。そこには才能がある。だが、ポジショニングを完全には理解していない。彼は時にふらふらしているし、フィールドの中央をすぐに空けてしまう。彼は(EURO2024のセルビアとの開幕戦で)1-0とリードしているときに途中出場したが、最初にやったことは相手GKを追いかけてプレッシャーをかけようとしたことだった。その動きはどうだろうか。
スーネス氏は、過去に別選手にも同じことを言っていた。その選手とは、マンUに在籍していた頃のMFポール・ポグバだ。
「彼(ポグバ)は素晴らしい個人能力を持っている。ボールを持っているときのテクニックや身体能力には称賛すべき点がたくさんある。しかし、もし今の私が現役で誰かと対戦するなら、彼と対戦したいね。なぜなら、こっちがボールを持っているとき、彼はいつも本来いるべきポジションにいないからだ。彼はボールを持っていないときの役割を理解していない。彼がマンチェスターに来た日から今に至るまで、彼のプレイに変化は見られないね」
メイヌーはまだ19歳と若い選手だ。ここからまだまだ伸びるだろうが、ポジショニングの部分には課題もあるか。今後はそうした細かい部分もチェックされていくことになりそうだ。

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