QPR時代のターラブト photo/Getty Images
ド派手なドリブルを駆使するテクニシャンだった
2022年に42年続けた監督業から退く決断を下したニール・ウォーノック氏。クリスタル・パレスやカーディフ、シェフィールド・ユナイテッドなど数多くのクラブを指揮してきたが、その監督キャリアの中でどうしても忘れられない選手がいるという。
英『FourFourTwo』によると、それはMFアデル・ターラブトだ。
ターラブトといえば、ミラン時代に短期間ながら本田圭佑とプレイしたこともある。ウォーノック氏とターラブトの出会いはイングランドのQPR時代のことで、当時のターラブトは自由気ままにドリブルを仕掛けるファンタジスタ気質な選手だった。足下のテクニックは抜群で、派手なトリックを駆使してサポーターの人気を集めた。
現代サッカーでは減少傾向にあるタイプのテクニシャンで、監督としては使いづらいタイプかもしれない。しかし、当時のウォーノック氏はそのテクニックに心を奪われてしまったと語る。
「QPRでの仕事は私にとって最高の経験の1つだ。あそこで私は変わったんだ。というのも、それまでターラブトのような選手は絶対に起用しなかったからだ。当時は彼のせいで仕事を失うことになるぞと警告もされたんだが、最初のトレーニングで彼に心を奪われたんだ。彼の能力を見て、『試してみよう、彼を中心にチームを作ってみよう』と思った。他の選手たちには、イライラするかもしれないけど私に任せてくれと言っていたよ」
現在35歳を迎えているターラブトは、サウジアラビアのアル・ナスルでプレイを続けている。

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