バーミンガムに完全移籍で加わったスタンスフィールド photo/Getty Images
大型補強は実るのだろうか
セルティックから岩田智輝を獲得したバーミンガム。完全移籍での加入となっており、2027年までの3年契約を結んだ。
今季から実質3部となるイングランドのEFLリーグ1を戦うバーミンガムは今夏積極的な補強を見せており、前述の岩田やサガン鳥栖から獲得した横山歩夢を含めて、計17選手がチームに加わっている。彼らの獲得にバーミンガムが費やした移籍金は総額3500万ユーロ、日本円にして約56億円となる。
3部というリーグレベルを考えると、この額は異常だ。多くのクラブはフリーやローンで新戦力を獲得しており、今夏の移籍市場で使った金額が100万ユーロ、日本円にして約1億6000万円に満たないクラブのほうが多い。
ちなみにプレミアリーグ王者のマンチェスター・シティは今夏サビ―ニョとイルカイ・ギュンドアンの2選手を獲得したが、支出は2500万ユーロ、日本円にして約40億円のみとなっている。シティが無理に動かなかったこともあるが、そう起きることではない。
そんなバーミンガムが獲得した新戦力の目玉は、フラムから加入したジェイ・スタンスフィールドだ。昨季はローンでフラムから借りてきていた選手で、今回は完全移籍での加入となる。移籍金は総額2300万ユーロ、日本円にすると約37億円で、リーグ1の最高獲得額を更新したという。
10-11シーズンにはプレミアリーグを舞台に戦っており、同年にはリーグカップ優勝の経験を持つバーミンガム。今夏の補強は1年でチャンピオンシップ返り咲きを期待させるものであり、彼らの戦いに注目したい。