開幕3試合で2勝を挙げるフランクフルト photo/Getty Images
見逃せない若手発掘力
毎年のように主力を引き抜かれながらも、ブンデスリーガで印象的な戦いを継続してきたのがフランクフルトだ。昨夏にはFWランダル・コロ・ムアニ、MF鎌田大地、MFイェスパー・リンドストロームといった選手がクラブを離れているが、それでも昨季は6位に入った。
今夏はDFウィリアム・パチョをパリ・サンジェルマンへ売却したが、それでも開幕3試合で2勝1敗とまずまずのスタートだ。
印象的なのは、前線で躍動する若い選手たちだ。特に強力なのは25歳のFWオマル・マーモウシュと、今夏パリ・サンジェルマンからの完全移籍に切り替わった22歳のFWウーゴ・エキティケのコンビだ。マーモウシュはここまで3試合で3ゴール、エキティケも1ゴール2アシストと良いスタートだ。
さらに今季はカールスルーエのレンタルから21歳の大型FWイゴール・マタノビッチも戻ってきた。194cmのサイズを誇るクロアチア代表FWは、昨季ブンデスリーガ2部でカールスルーエのエースとして14ゴールを記録している。このサイズはフランクフルトでも大きな武器となるだろう。
他には、ニュルンベルクからトルコ代表デビューも果たしている18歳の攻撃的MFジャン・ウズンも加入。こちらも昨季ブンデスリーガ2部で16ゴールと結果を出しており、トルコ期待の逸材だ。
フランスのアンジェからは19歳のU-19フランス代表FWジャン・マテオ・バホヤも獲得していて、このあたりの若手発掘は実に巧みだ。
昨年にトゥールーズから獲得したアルジェリア代表MFファレス・チャイビ、ドルトムントから獲得した22歳のMFアンスガー・クナウフも昨季はブンデスリーガで7ゴールを挙げるなどインパクトを残した。
彼ら若いタレントの力でフランクフルトはどこまで上を目指せるのか。