サウジアラビアへ移籍したトニー Photo/Getty Images
サウジアラビアへ移籍してしまった
現在、2勝1分2敗で11位に沈むマンチェスター・ユナイテッド。第5節クリスタル・パレス戦でもゴールを決めきれずスコアレスドローに終わっており、総得点は最下位ウルブズと同じ「5」。
一方でチャンスメイクはできており、ゴール期待値はリーグ6位という数字を出してもいる。つまり、あとは決め切るだけであり、今夏に得点に特化したストライカーを獲得しなかったのは失敗ではないかとの声もあがっている。
候補の1人となっていたのは、元ブレントフォードのイングランド代表FWイヴァン・トニーだ。22-23シーズンに2-0得点を挙げたトニーは常にビッグクラブからの注目にさらされ、ユナイテッドのほかアーセナル、チェルシーなどからの興味が取り沙汰されていた。しかし、最終的にトニーはサウジアラビアのアル・アハリへ移籍することになった。
なぜユナイテッドはトニー獲得をやめたのか。『ESPN』によれば、トニーが十分な強度でディフェンダーにプレッシャーをかけなかったため、エリック・テン・ハーグの獲得リストから除外されたのだという。テン・ハーグはトニーの得点力には感銘を受けていたが、守備時の動きが懸念点となったようだ。
ユナイテッドは今夏ボローニャからジョシュア・ザークツィーを加えたが、ザークツィーは自らを9.5番と評しているように、得点に特化したタイプではない。依然としてユナイテッドの得点力不足は解消していないが、トニー獲得を見送ったのは失敗だったのか。そうでないなら、テン・ハーグ監督は早々に答えを提示する必要がある。