大きな勝ち点3を手にしたエメリ監督 Photo/Getty Images
これでCL2連勝
UEFAチャンピオンズリーグ・グループフェーズ第2節、アストン・ヴィラはバイエルン・ミュンヘンと対戦し1-0と勝利。開幕2連勝を飾った。
前節に大量得点を見せたバイエルンが相手だったが、アストン・ヴィラは粘り強い守備をベースに冷静にゲームを進めた。前半にマイケル・オリーセやコンラッド・ライマーのシュートをエミリアーノ・マルティネスの好セーブで防ぎ、エズリ・コンサやジエゴ・カルロスも終始落ち着いていた。そしてパウ・トーレスは素晴らしいパフォーマンスを見せた。
バイエルンは中盤を支配したが、オリー・ワトキンズが常に裏を狙っていたためカウンターの脅威にもさらされていた。ジョン・デュランの決勝点もチームの矢印を一気に前に向けたことから生まれたもので、マヌエル・ノイアーは前に出過ぎていた。抜け目なくスキをついたヴィラの戦いぶりは、指揮官ウナイ・エメリが徹底的にチームに植え付けてきたものだ。
バイエルンはCLのグループステージで41戦無敗を誇っていた(※現在はリーグフェーズ制に変更)が、これで7年にもわたる無敗記録に終止符が打たれた。そして7年前に土をつけていたのも、エメリが当時指揮していたパリ・サンジェルマンだった。
“バイエルンキラー”とでも呼びたくなるが、擬似カウンターや柔軟なラインコントロールを駆使するエメリのサッカーは相手が強豪であればあるほど効果を発揮する。シュート17本、支配率70%、パス成功率90%を記録しながら得点を奪えず、気づけば敗れてしまったバイエルンは今回、見事にその術中にはまってしまったと言えるかもしれない。