インテルでプレイするテュラム photo/Getty Images
ここまで7ゴールと抜群のスタート
現在のインテル攻撃陣はラウタロ・マルティネスが中心であり、2トップの相棒にはラウタロをサポートする役割が求められてきた。しかし、今季ここまでの主役はラウタロではなくマルクス・テュラムだ。
昨季のテュラムはセリエA初挑戦ながら13ゴール7アシストの成績を残し、ラウタロを支える良きパートナーとなっていた。それが今季はさらに進化し、開幕から得点量産モードだ。ややラウタロのスタートがスローな中、テュラムは開幕からの7試合で早くも7ゴール1アシストの成績を残している。
伊『Gazzetta dello Sport』は指揮官シモーネ・インザーギとテュラムの間で何度も話し合いがあったと伝えていて、センターフォワードとしてもっとフィニッシュに絡んでいくこと、シーズンに20ゴールを目指すとの目標を立ててきたという。
進化のポイントとして目立つのは、ヘディングの精度だろう。テュラムは192cmとサイズのある選手だが、以前はウイングでプレイしていた選手だ。それがインテルではラウタロと2トップを組み、現在ではペナルティエリアでのポジショニングや空中戦の強さが増しているように感じられる。
ここまで7ゴールのうちヘディングで3ゴールを奪っており、テュラムがシーズンにヘディングで3点も奪うのはギャンガンでプレイしていた2018-19シーズン以来のことだ。今のペースならば、今後もこの数字は増えるだろう。
今季ここまで放ったシュート20本のうち、12本が枠を捉えている精度も見逃せない。よりセンターフォワードとして洗練され、相棒のラウタロとリーグ得点王を争える存在になったと言える。
今季のインテルは立ち上がりから守備が乱れているが、攻撃部分は印象的だ。
ラウタロも抜群の得点感覚を備えているだけに、得点王候補2人が並ぶ2トップは相手にとってかなり厄介だろう。
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