今シーズンセリエAで10G3Aの活躍を見せるマルクス・テュラム photo/Getty Images
そのスパイクの所在は……
インテルに所属するマルクス・テュラムがアルゼンチン代表のスーパースター、リオネル・メッシとの秘話を明かした。
その秘話が語られたのは、UEFAが行ったインタビューの一幕。
父のリリアン・テュラム氏がバルセロナに所属していた時期、彼が11歳の時のことだった。マルクスは父と共にトレーニングを行うためにバルサの練習場に到着すると、スパイクを忘れたことに気づいたという。
すると、当時バルセロナで若手だったメッシが、マルクスにスパイクを貸してくれたそう。借りた本人は「僕に一番靴のサイズが近かった選手がリオネル・メッシだった」と語っている。また練習後には、その貸りたスパイクをメッシからプレゼントされたとも明かした。
話にはまだ続きがある。マルクスは、そのメッシからもらった記念のスパイクを、当時所属していたクラブのユースチームの仲間であり友人だった人物に披露したところ、その友人から尋常じゃない驚きのリアクションを受けたそうなのだ。そしてその反応を見たマルクスは、なんとそのスパイクを友人に譲ったという。
「私は『そんなに気に入ったら、取っておいてもいいよ』と言ったんだ。そのスパイクを彼にあげたよ」
マルクスは当時の様子をそのように振り返った。また友人に譲った理由も明かしている。
「当時、メッシは既に素晴らしい選手だったが、まだ子供だった私にとって、彼は練習に付き合ってくれる父のチームメイトの一人だったんだ」
父も含めスーパースターが周囲にいることは、彼にとって些細な日常の出来事だったのだろう。
多くの人はマルクスの友人と同じ反応を見せるはずであるが、父をスーパースターに持つ彼のなんとも興味深い逸話だ。
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