FCコモでプレイするガブリエッローニ photo/Getty Images
1つずつカテゴリーを上げてきた
今季よりイタリア・セリエAに昇格してきたFCコモは、16日に行われたセリエA第16節でローマに2-0で勝利。実に9試合ぶりとなる3勝目を手にした。
そしてこの一戦で1ゴール1アシストの働きを見せたのが、30歳のイタリア人FWアレッサンドロ・ガブリエッローニだ。
このゴールはガブリエッローニにとって特別な意味を持つ。30歳にしてセリエA初ゴールで、これでガブリエッローニはセリエD、セリエC、セリエB、セリエAの全てでゴールを決めたことになる。
始まりはSSDジェシナ時代からで、そこからターラント、カンポバッソ、USDカヴェーゼなどを経て、2017年よりFCコモへ。コモも当時はセリエDに在籍しているクラブだったが、そこから一歩ずつカテゴリーを上げてきた。2021-22シーズンにセリエBでの初ゴールを決め、そして今季ついにセリエAでの初ゴールだ。それも相手は名門ローマであり、ガブリエッローニ自身もこのようなキャリアは予想していなかったのではないか。
伊『Gazzetta dello Sport』によると、ガブリエッローニは興奮のあまりゴールの瞬間はよく覚えていないと振り返っている。
「長い間待ち望んでいたゴールが決まって、とても嬉しいよ。本能的なものだったから、よく覚えていない。それでも美しい瞬間だったよ。重要なのはゴールが決まったことだ。チームにとっても難しい時間が続いていたし、僕自身もあまりプレイ出来ていなかった。本当に解放された瞬間だったし、喜び方を見ても分かるだろう?」
ずっとイタリア国内の下位カテゴリーでプレイしてきた苦労人ガブリエッローニの努力が実った瞬間であり、この物語を続けるためにも何とか今季の残留を勝ち取りたいところだ。
An explosion of joy at the Stadio Giuseppe Sinigaglia following Alessandro Gabrielloni's stoppage-time opener #ComoRoma pic.twitter.com/hCDTdiHtrK
— Lega Serie A (@SerieA_EN) December 16, 2024