ディアロはアモリム体制でブレイク photo/Getty Images
実力はすでにトップレベルだが……
今季途中にエリック・テン・ハーグを解任し、新たにルベン・アモリムを指揮官に迎えたマンチェスター・ユナイテッド。そこで一気に評価を上げたのがFWアマド・ディアロだ。
前節のマンチェスター・シティ戦で決めた決勝ゴールは世界的に話題となり、ロングボールに抜け出したところから超高度なタッチでボールを収め、ネットを揺らしてみせた。
気になるのは、テン・ハーグ政権ではなぜディアロの出番が増えなかったのかということだ。これだけのテクニックがあれば、テン・ハーグ体制でも主力になれたはず。
英『Manchester Evening News』によると、これに意見したのが今季途中までマンUのアシスタントコーチを務めたベニー・マッカーシー氏だ。同氏はテン・ハーグがFWアントニーの方をサポートしていたと振り返っており、右ウイングの序列を争う中でアントニーの方が優先されていたようだ。
「戦術的に言えば、監督(テン・ハーグ)はアントニーが自分のスタイルに最も適した選手だと感じていた。アヤックス時代から彼を知っていたからだ。アントニーは自分の教え子だったから、監督はアントニーに投資することを望み、クラブもサポートした。だから監督は、自分が獲得した選手をサポートしなければならなかった。だからこそ彼はアントニー起用に固執したのだと思う。アントニーが最高の状態にあるときの能力を監督は知っていたからだ」
「それにガルナチョも好調で、ラッシュフォードはいつでも相手を打ち負かすことができる。ホイルンドには7000万ポンドを費やしたし、プレイさせなければならない。
しかしアントニーはなかなか力を発揮できず、アモリム体制の前線ではすぐにディアロが主力となった。ディアロ1人で状況を変えられるわけではないが、実力を考えればテン・ハーグ体制でも重要な役割を担えたはずだ。