マインツの佐野海舟 photo/Getty Images
リーグ戦全試合に先発出場
昨シーズン終了後に中心選手だったレアンドロ・バレイロとブラヤン・グルダがそれぞれベンフィカとブライトンに移籍した際、今シーズンのマインツは非常に苦しい戦いを強いられると見られていた。
しかし、実際にシーズンが始まってみると、マインツはそうした周囲の予想をはるかに越える躍進を見せた。
このマインツの快進撃は、多くの選手達の活躍によって支えられているのは間違いないが、今年夏に鹿島アントラーズからマインツに加入した佐野海舟も立役者の一人として数えられるべき選手だ。
佐野は8月24日に行われたウニオン・ベルリンとの開幕戦からウインターブレイクに入るまでのリーグ戦15試合全てに先発出場し、ボランチとして主に守備面でチームに大きく貢献した。ブンデスリーガの公式サイトによれば、ここまでにデュエル勝利数172回を記録し、これは同部門ではフロリアン・ヴィルツ(レヴァークーゼン)の207回に次ぐ2位の成績。2021-22シーズンの遠藤航(当時シュツットガルト)以来となる日本人デュエル王誕生も十分に狙える位置につけている。
また、佐野は総走行距離でも172kmに達していて、これはリーグ全体で5番目の数値となっている。走れて戦える佐野が中盤の底で睨みを利かせている限りマインツの守備が大崩れする可能性は低く、ウインターブレイク以降のシーズン後半戦でも佐野がチームの浮沈を握るキーマンとなりそうだ。