レアルを指揮するアンチェロッティ photo/Getty Images
格下に敗れるなど不安定なところも
先日の抽選会でチャンピオンズリーグ決勝トーナメント・プレイオフの対戦カードが決まったが、おそらく1番の注目はレアル・マドリードVSマンチェスター・シティだろう。ファイナルでもおかしくない超豪華カードであり、今季よりスタートした新レギュレーションの影響で早期対決が実現することになった。
レアルは昨季王者であり、マンCは一昨季王者だ。両チームとも頂点を狙うだけの戦力を備えているが、今回の対決は読みづらい。どちらも今季前半戦で脆さを露呈しているからだ。
レアルは調子を上げつつあるが、先日のリーグ戦では格下のエスパニョールに0-1で敗北。まだ不安定なところがあり、特に怪我人が出ている最終ラインはベストな組み合わせを見つけられていない。一方のマンCも先日アーセナルに1-5のスコアで敗れるなど、調子は最悪だ。
レアル・マドリード専門メディア『Managing Madrid』は、今のレアルを「どこにでも勝てるが、どこにでも負けるチーム」と表現し、マンC戦へ不安があると伝えている。
「アンチェロッティは未だにベストイレブンを見つけていない。見つけていたとしても、負傷者の問題がある。カマヴィンガの不在でアンカーは存在せず、チュアメニのセンターバックは苦戦続きだ。リュディガーも負傷し、ハーランドを抑えるストッパーがいない。週末にシティがアーセナルに1-5で敗れたことで、中にはマドリーが楽にシティに勝てると考える人もいるかもしれない。
「今季のマドリーはバルセロナ、リヴァプール、ミランといったビッグチーム相手との対戦で、こうした守備の強みを見せていない。アーセナルは守備からシティ相手にチャンスを作っていた」
特にチュアメニのセンターバック起用はサポーターからも不評だが、アンチェロッティはそれにこだわっている。リュディガーまで負傷し、最終ラインの構成にはますます問題を抱えるようになった。今回のレアルVSマンCは読むのがかなり難しい戦いとなりそうだ。