去就に注目が集まっているレアルのアンチェロッティ監督 photo/Getty Images
現指揮官は今季限りで退任の意向
今シーズンは成績不振によって既に2度も監督交代を行っているローマだが、昨年11月にクラウディオ・ラニエリ監督が就任して以降は徐々に取り戻しつつある。
しかし、昨シーズン限りで一度は監督業からの引退を宣言したラニエリ監督に来シーズン以降もローマで指揮を執り続ける意思はなく、同監督は今シーズン終了後に退任すると明言している。
こうした中、スペイン紙『as』が気になるニュースを掲載している。同紙によると、ローマは現在レアル・マドリードで指揮を執っているカルロ・アンチェロッティ監督を次期監督候補としてリストアップし、既に同監督周辺の関係者と接触したという。
アンチェロッティ監督は2026年6月末までレアルとの契約が残っていて、さらに同監督自身も先月現地メディアの取材に対して「レアルを去るかどうか全く決めていない。できればあと4年は残りたいと思っている」とコメントし、契約満了前に退団する意思がないことを明らかにしている。
しかし、レアルで絶対的な権力を持つフロレンティーノ・ペレス会長は今年夏にレヴァークーゼンからシャビ・アロンソ監督を引き抜いて新監督として迎えたいとの構想を立てているとされ、アンチェロッティ監督の立場は安泰とは言えない状況にある。
アンチェロッティ監督は、現役時代にローマで8年間にわたってプレイし、公式戦227試合に出場。セリエA優勝1回とコッパ・イタリア優勝4回に貢献している同クラブのレジェンドの一人だ。指導者としての実績も世界屈指であることから、仮にローマの監督就任が実現すればサポーターから熱狂的に歓迎されるのは間違いないだろう。