アタランタを指揮するガスペリーニ photo/Getty Images
今季はリーグタイトルを狙うチャンスがある
15日にセリエA第25節でカリアリと対戦し、スコアレスドローに終わったアタランタ。アタランタにとっては悔しいドローかもしれないが、この一戦はアタランタ指揮官ジャン・ピエロ・ガスペリーニにとって1つの節目となるゲームだった。
2016年よりアタランタを指揮するガスペリーニは、このカリアリ戦でのドローで勝ち点1を積み上げた。これにより、ガスペリーニはアタランタ指揮官として通算勝ち点600ポイントを稼いだことになる。
データサイト『Opta』によると、セリエAにて1つのクラブでガスペリーニより勝ち点を稼いだのはユヴェントスを長期間指揮したマッシミリアーノ・アッレグリのみ(663点)。この数字は長期間の指揮はもちろん、安定した結果を出し続けなければ達成できない数字だ。
アタランタの場合は移籍市場でビッグクラブにタレントを引き抜かれることも少なくないが、ガスペリーニはこの8年半の間それに上手く対応してきた。イタリアのサッカーには守備的とのイメージを持つ人もいるかもしれないが、ガスペリーニが作り上げたアタランタは攻撃的で見る者を魅了している。
足りないものがあるとすれば、やはりスクデットだ。2018-19、2019-20、2020-21シーズンと、3シーズン続けて3位に入ったことはある。しかしこれが最高位であり、スクデットにはあと一歩届かずにいる。
その点今季はまだチャンスがある。カリアリ戦では勝ち点3確保に失敗したが、首位ナポリもラツィオと引き分けた。首位ナポリとの勝ち点差は5ポイントで、十分に逆転可能だ。
今季のスクデットは首位ナポリ、2位インテル、3位アタランタに絞られたと考えてもよさそうだが、ガスペリーニ率いるアタランタは悲願の頂点に届くだろうか。