アタランタを指揮するガスペリーニ photo/Getty Images
まだ首位インテルとは3ポイント差
今月に入ってからのアタランタは苦しい戦いの連続だった。コッパ・イタリア準々決勝ではボローニャに敗れ、チャンピオンズリーグでは決勝トーナメント・プレイオフで伏兵クラブ・ブルージュにまさかの敗北を喫した。
一気に2つのコンペティションから脱落することになり、サポーターのショックも大きかっただろう。しかもクラブ・ブルージュとの2ndレグではFWアデモラ・ルックマンがPKを失敗してしまい、それに指揮官ジャン・ピエロ・ガスペリーニが激怒するなど不穏な空気も感じられた。
ただ、チームは23日に行われたセリエA第26節でエンポリに5-0のスコアで完勝。ルックマンも2ゴールの活躍を見せ、チームはひとまず落ち着くことができた。
伊『Gazzetta dello Sport』によると、ミランなどを指揮してきた名将アリゴ・サッキ氏は変わることなくアタランタもスクデット候補の一角だと主張する。現在3位につけるアタランタは首位インテルと3ポイント差。まだまだ逆転可能な数字だ。
「アタランタはコッパ・イタリア、CLで敗退した。だからこそ、彼らはスクデットに全力を注ぐだろう。エンポリ戦での勝利はチームの雰囲気がまだまだ良いこと、CL敗退による士気減退がないことを示している。個人的にアタランタは最後までスクデット候補の一角だよ。リーグ首位のインテルとは3点差であり、これは大きな差ではない」
「アタランタはコンパクトなチームであり、全員で攻めて全員で守る。
サッキ氏は以前からガスペリーニのスタイルを絶賛しており、個人的にスクデットを獲得してほしいとの願いもあるのだろう。エンポリ戦での勝利でチームは立ち直ったのか。翌週にはナポリとインテルの首位攻防戦があり、ここで順位はまた動くことになりそうだ。