ニューカッスルの最終ラインにそびえる巨人ダン・バーン Photo/Getty Images
プレミア最長身選手だ
2026年の北中米W杯予選に向けたメンバーを発表したイングランド代表。正式にトーマス・トゥヘル体制となってから初のメンバー発表であり、スカッドは注目を浴びている。
サプライズとなったのはアーセナルの18歳マイルズ・ルイス・スケリーのA代表初招集だが、もうひとり驚きの選出となったのが32歳のベテラン、ニューカッスルのDFダン・バーンだ。
198cmというプレミアリーグ最長身のバーンはフラム、ウィガン・アスレティック、ブライトンなどでプレイしてきたが、代表にはこれまで縁がなかった。しかし今季ニューカッスルでは27試合に先発出場と最終ラインに欠かせない存在となっており、このたびめでたく初選出となった。
ニューカッスル地元紙『Chronicle Live』によれば、バーンは2023年にニューカッスルをチャンピオンズリーグ出場に導いたにもかかわらずガレス・サウスゲイト監督に見落とされたため、ほぼ代表招集を諦めていたようだ。今回はジョン・ストーンズ、ハリー・マグワイア、ジョー・ゴメスなどの負傷離脱により序列が上がったことで選出となったようだが、トゥヘル監督はバーンの多才さと活躍に感銘を受けていたという。左サイドバックをこなすこともでき、大柄ながら機動力もある。
ニューカッスルのエディ・ハウ監督は「ダンにとってこれは信じられない瞬間であり、ダン以上に値する人はいないと言わざるをえない。これは素晴らしい物語であり、素晴らしいカムバックであり、彼はリーグを通してそれを成し遂げた人物だ。彼は模範的なプロだ」と選出の喜びを語った。
Xでも「32歳で初招集は信じられない」「彼は今日10フィート背が高くなったと感じているに違いない」「これが、常に懸命に頭を下げて働くことの価値を認められた行為でなければなんだろう。あらゆる点で、これは当然のことなんだ。ビッグ・ダン・バーン!」と、ニューカッスルファンの驚きと称賛の声であふれている。
BDB(ビッグ・ダン・バーン)の愛称で親しまれるバーン。初選出の次はデビューなるか、注目が集まる。