マンチェスター・シティのマテウス・ヌネス photo/Getty Images
MFの衰退がチームの衰退に繋がってしまった
20-21シーズンから4季連続でプレミアリーグを制するなど、黄金期を過ごしたマンチェスター・シティ。しかし、今季は一転して苦戦を強いられており、29節終了時点で5位とトップ4入りすら逃している状態だ。
『ESPN』は今季の不調を世代交代の失敗が原因としており、過去3年間の補強、全18選手の獲得を振り返り、彼らがチームにどのような貢献を果たしたのか分析している。
その中でわかったのが、中盤の補強の失敗の多さだ。過去3年間でシティはカルヴィン・フィリップス、マテウス・ヌネス、マテオ・コヴァチッチ、イルカイ・ギュンドアン、ニコ・ゴンザレス、マクシモ・ペローネの6選手をMFとして獲得しているが、現時点でアーリング・ハーランドやアブドゥコディル・フサノフのような大当たりはいない。
この中で高額な移籍金をかけて獲得したのがフィリップス(4900万ユーロ)とヌネス(6200万ユーロ)だが、どちらも継続した出場機会を得られていない。フィリップスはローンでクラブを離れており、ヌネスは右SBでの起用が続いている。彼らに1億ユーロ以上もの移籍金を支払ったのは失敗だった。
今後の可能性に期待できるのは、ニコとペローネの2人だろう。ニコはビルドアップの安定感と守備強度の高さを提供しており、ロドリが戻ってくれば、中盤での併用が予想されている。しかし、同メディアはニコの配球が安全すぎると指摘している。
ペローネは今季のセリエAで存在感を放つコモで出場機会を得ている。今のシティが強化したいポジションの選手だが、本人はセスク・ファブレス監督のもとでもっと学びたいとインタビューで語っており、来季はどのクラブでプレイすることになるのだろうか。
ケビン・デ・ブライネ、ロドリ、イルカイ・ギュンドアン、ベルナルド・シウバと近年はこの4人が中盤を支配しており、新戦力は彼らの牙城を崩すことができなかった。