バルセロナで苦戦しているファティ Photo/Getty Images
厳しい状況だ
バルセロナのアンス・ファティが、かつての輝きを完全に失いつつある。17歳でトップチームに抜擢された当時、その市場価値は8000万ユーロと評価され「未来のバロンドール候補」とまで称えられた。
しかし現在、その額はわずか500万ユーロにまで落ち込んでいる。これは数年での劇的な転落であり、22歳の同選手に何が起こってしまったのか。
最大の要因は、幾度となく繰り返された負傷と考えられる。2020年11月、膝の重傷を負ったことが彼のキャリアを大きく狂わせた。その後もハムストリングの問題などで復帰と離脱を繰り返し、かつての爆発的なスピードや鋭いドリブルは影を潜めてしまった。負傷の影響によりプレイスタイルの変化を余儀なくされ、ゴール前での決定力もかつての鋭さを失った印象だ。
さらに、クラブ内での立場も変化している。メッシ退団後に与えられた「10番」の重責を背負ったが、クラブの財政難と戦術の変化により出場機会は減少。昨夏、環境を変えるためにブライトンへレンタル移籍したが、プレミアリーグのフィジカルに適応できず、目立った活躍はできていない。現在のファティの去就は不透明なままである。
一時はバルセロナの未来を担う存在と見られていたファティ。しかし、今の彼にその面影はない。
再び輝きを取り戻すことができるのか、それともこのまま忘れ去られてしまうのか。彼のキャリア再建に残された時間は、決して多くはない。
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