アトレティコを指揮するシメオネ photo/Getty Images
今夜バルセロナとの2ndレグへ
今季途中までアトレティコ・マドリードのシーズンは極めて順調に見えた。リーグで首位に立っていた時期もあり、3月4日にチャンピオンズリーグ・ベスト16の1stレグでレアル・マドリードと激闘を演じたのも良かった。
しかし2ndレグではPK戦でFWフリアン・アルバレスの疑惑のダブルキックもあり、ライバルのレアルに敗れた。リーグでもヘタフェ、バルセロナに敗れ、エスパニョールとも1-1で引き分けてしまい、今では首位バルセロナとは9ポイントの差がついている。まだ可能性はあるが、優勝争いから脱落寸前と言ったところか。
2日にはスペイン国王杯・準決勝2ndレグでバルセロナと激突するが、『ESPN』はこの一戦が指揮官ディエゴ・シメオネの運命を決めるものになるかもしれないと注目している。
2011年12月よりアトレティコを指揮するシメオネは、クラブに多くのタイトルをもたらしてきた。その実績に文句はつけられないが、今季のアトレティコはFWフリアン・アルバレスに7500万ユーロ、MFコナー・ギャラガーに4200万ユーロ、DFロビン・ル・ノルマンに3450万ユーロ、FWアレクサンデル・セルロートに3200万ユーロと巨額の資金を補強に投じており、シメオネにとっても言い訳の許されないシーズンになっているのだ。
同メディアも「このチームはアトレティコ史上最も高額な資金を投じて作られた才能豊かな集団だ。今季何も勝ち取れなかったら、サポーター、選手、スタッフ、オーナーにとって残念な結果となる。事態を変えるには、(国王杯で)優勝候補バルセロナとの魅力的なゲームに勝たなければならない。負ければ、この惨事に拍車がかかる。シメオネにまだ力はあるのか。
バルセロナとの国王杯・準決勝1stレグは4-4の撃ち合いに終わっていて、2ndレグはアトレティコの本拠地で行われる。仮に国内リーグを落としたとしても、国王杯制覇は来季への希望となる。シメオネにとっても大きなタイトルとなるが、アトレティコは意地を見せられるか。