マンチェスター・シティのケビン・デ・ブライネ photo/Getty Images
レジェンドがクラブを去る
2015年にヴォルフスブルクから加入し、10年に渡ってマンチェスター・シティの攻撃を支えてきたケビン・デ・ブライネ。これまで413試合に出場して106ゴール174アシストを記録しており、アシスト数はダビド・シルバ(129アシスト)を抑えてクラブ記録となっている。
そんなデ・ブライネがシティからの退団を発表した。契約は今季限りとなっており、満了でマンチェスターを去ることになる。新天地はサウジアラビアが濃厚だと報じられている。
『Sky Sports』ではデ・ブライネの退団に際して、彼のシティでの功績を振り返っている。
デ・ブライネのシティでのスタートは2015年で、ヴォルフスブルクから当時クラブ歴代最高額となる5500万ポンドでの加入となった。その際に長くアーセナルでプレイしたポール・マンソン氏は「この選手に5500万ポンドは支払えない。馬鹿げている。冗談じゃない」とこの補強を批判したが、のちにデ・ブライネは多くのタイトルをクラブにもたらすことになる。
デ・ブライネの強みはやはりそのアイデアと高精度のキックであり、加入した15-16シーズンから現在にかけてプレミアリーグで117のアシストを記録している。これはモハメド・サラー(87アシスト)、ソン・フンミン(71)、クリスティアン・エリクセン(67)、トレント・アレクサンダー・アーノルド(64)を上回る数字だ。
リーグでの1シーズン最多アシスト記録もデ・ブライネのものであり、19-20シーズンに20アシストを記録した。これはティエリ・アンリ氏と並んで歴代最多となっているが、今季はサラーが30試合で17アシストを記録しており、更新される可能性が高い。
チャンスクリエイト数もずば抜けており、デビュー以来、827個の好機を生み出している。これもサラーやブルーノ・フェルナンデスらを上回っている。
シティはすでにCLを敗退し、プレミアリーグでもタイトル獲得は難しくなっているが、まだFA杯が残っている。幸い他のBIG6は敗退しており、デ・ブライネのために22-23シーズン以来となるタイトル獲得を成し遂げることはできるのだろうか。