アーセナルで躍動するルイス・スケリー photo/Getty Images
レアル相手にも堂々としたプレイぶり
プレミアリーグでは首位リヴァプールに11ポイント差をつけられ、優勝が厳しくなっているアーセナルだが、CLでは順調に勝ち進んでおり、準々決勝1stレグのレアル・マドリード戦では3-0の勝利を飾り、準決勝進出に近づいている。
攻撃陣だけではなく、守備陣にも負傷者が続出し、厳しい台所事情の中でシーズンを過ごしてきたが、そんなアーセナルで大ブレイクを遂げているのが18歳のマイルズ・ルイス・スケリーだ。
本職は中盤の選手だが、ミケル・アルテタ率いるチームでは左SBを主戦場としており、今シーズンはここまで公式戦29試合に出場し、1ゴール2アシストを記録。先月にはトーマス・トゥヘル新体制に変わったイングランド代表に初招集されると、デビュー戦でいきなりゴールを決めた。
試合を経るごとに同選手の影響力は高まっており、レアルを相手にも堂々としたプレイぶりを見せ、3点目となるミケル・メリーノのゴールをアシストした。勢い止まらぬ18歳にリヴァプールレジェンドのジェイミー・キャラガー氏も驚きを隠せない様子で、ブレイク中のルイス・スケリーを称賛した。
「サイドバックについて話す時、トレントがいるリヴァプールを思い浮かべるが、彼らは少し違う。彼らは普通のサイドバックではないし、若いサイドバックがどうあるべきかを言ったばかりだ。通常、ビッグクラブでは、若い選手が台頭してくると、最も簡単に成長できるポジションはサイドバックだろう」
「(マイカ・リチャーズを指さして)君は(マンチェスター・シティで)そうだったし、私も(リヴァプールで)そうだった。試合に溶け込むんだ。楽なポジションだと言っているわけではないが、もし望むなら、派手なプレイをする必要はない。しかし、彼は左サイドバックで素晴らしいプレイをしており、アーセナルで最高の選手の一人のように見える。彼は中央に入り、ターンしてボールを受け取っている。彼の両サイドにはムバッペとヴィニシウスがいるが、彼は責任を持ってプレイしている」(『CBS Sports Golazo』より)
通常ビッグクラブでプレイする若い選手は試合に溶け込むだけで精一杯になるが、すでにピッチで影響を与える人物としてプレイするルイス・スケリーを称賛したキャラガー氏。
プレイぶりを見るとまだ18歳とは思えぬ落ち着きを見せているアーセナルの宝はこれからどんな選手へ成長するのか、楽しみだ。