QPRで才能を発揮したターラブト photo/Getty Images
トッテナムでは活躍できなかったが……
2000年代後半のトッテナムにはガレス・ベイルやルカ・モドリッチといったタレントがいたが、この2人よりもテクニックでは印象的だったと言われる選手がいる。
同時期にトッテナムに在籍していたパスカル・シンボンダが称賛していたのは、2007年から2009年にトッテナムに所属していたMFアデル・ターラブトだ。
当時は期待の若手と呼べる立ち位置にいたターラブトだが、トッテナムでは思うようにプレイ出来なかった。ターラブトの実力が世界に知られるようになったのは、その後移籍したQPRでのことだ。QPRではイングランド2部でのプレイも多かったが、ファンタジスタ系のテクニシャンであるターラブトは自由自在にドリブルを披露していた。
シンボンダは、トッテナム時代もトレーニングではターラブトのテクニックが1番印象的だったと振り返る。
「トレーニングの相手で1番厳しかったのはターラブトだよ。彼は本当に技術が高かったからね。それでも彼はトッテナムで十分なチャンスを得られなかった。彼がチームを離れ、QPRでどれほど優れた選手だったか分かったよ」(『GIVE ME SPORTより)。
ターラブトは2007年にトッテナムと契約したが、本当はアーセナルに行きたかったのだとか。2024年のインタビューにて、アーセン・ヴェンゲルの下でプレイしたかったと明かしている。
「トッテナムと契約したけど、本当はヴェンゲルのいたアーセナルと契約したかったんだ。トッテナムは同時期にベイルも加入して、その後すぐにカイル・ウォーカーも加わった。良いクラブではあったけど、若手に多くのチャンスを与えるようなクラブではなかったからね」
トッテナムでは苦い時間を過ごしたが、同メディアは若手の登用に積極的だったヴェンゲルの下でプレイしていればターラブトの運命が変わっていたかもしれないと伝えている。全ては『たられば』ではあるが、それだけ魅力的なテクニシャンだったのは確かだ。
On this day in 2008…
— Second Tier podcast (@secondtierpod) March 12, 2025
QPR signed Adel Taarabt for the first time…
And the rest is history…#QPRpic.twitter.com/6jEC60dAFZ