アーセナルの守備の柱ともいうべきサリバ Photo/Getty Images
これで13度目のドローだ
プレミアリーグ第34節、アーセナルとクリスタル・パレスのゲームは2-2のドローに終わった。アーセナルは2度のリードを得ながら追いつかれてしまい、今季13度目のドローを演じた。
83分まではリードを保っていたアーセナルだが、失点はバックラインでのパス回しのミスから生まれてしまった。ウィリアム・サリバの横パスが弱くなったところをジャン・フィリップ・マテタにかっさらわれ、そのままゴールに流し込まれている。
マテタのシュートも見事だったが、気になるのは、鉄壁と思われたサリバにミスが続いていることだ。チャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグのレアル・マドリード戦でも、背後から接近していたヴィニシウス・ジュニオールに気づかずボールをさらわれてしまい、そのまま失点している。このときは大量のリードを保っていたために試合の大勢に影響することはなかったが、今回のパレス戦では勝ち点3を逃すことになってしまった。
『THE Sun』では「非常に高くついたためらいがちなミスで、マルティン・ウーデゴーを窮地に陥らせた」「珍しく調子の悪い夜」と評された。『football.london』は「ヤクブ・キヴィオルをカバーしなければならないと思われていたが、最近はポーランド人選手の方が輝きを増しているようだ。フランス人選手はまたもミスを犯した」と報じた。どちらも評点「6」と低めの評価になっている。
レアル戦に続いて失点直結のミスを犯してしまったサリバ。リーグ戦では32試合先発と、GKダビド・ラジャに続く頻度で出場しているサリバだが、疲労が溜まっているのかどうも集中力を欠いているように思える場面が続いている。終盤にイスマイラ・サールのシュートをブロックするなど良いプレイも見せているが、CL準決勝パリ・サンジェルマン戦に向けて一抹の不安を残すパフォーマンスとなってしまった。