マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ photo/Getty Images
どのクラブも過密日程に頭を悩ませている
今季はロドリやアーリング・ハーランド、ケビン・デ・ブライネ、フィル・フォーデンといった近年クラブを支えてきた選手の怪我や不調に悩まされ、プレミアリーグ5連覇の夢が絶たれようとしているマンチェスター・シティ。
だが、来季になればロドリとハーランドは復帰し、フォーデンのコンディションも昨季と同等に戻っているかもしれない。
しかし、指揮官であるペップ・グアルディオラ監督は『Manchester Evening News』にて、「来季も厳しいシーズンになるだろう」と少し弱気な姿勢をみせている。
「あらゆる面で以前のようなパフォーマンスを発揮できなければ、トロフィーを勝ち取っても意味がない。世界中のどのチームも直面している問題だ。この段階に到達するまで9年もかかったことに驚いている」
「それでも今は3位だ。予想外に順位を下げたのには理由がある」
「プレミアリーグで優勝できるとか、チャンピオンズリーグやカラバオカップで決勝まで進むとかそういったことを言っているのではない。休暇も身体を回復させる期間もないんだ。それに対し我々はどういう反応を示すかはわかっているが、チームがまともになるためには何をしなければならないかは理解していると思う」
ペップ監督は来季も過密日程が我々を苦しめるだろうと語った。今季は6月からクラブW杯が開催され、決勝まで進めば7月中旬までの長丁場となる。
例年の7月中旬といえば、各チームがプレシーズンマッチを始める時期であり、プレミアリーグ新シーズン開幕の1か月前となる。シティがFAカップで優勝すれば8月の初旬にコミュニティシールドに出場することになるが、クラブW杯で決勝まで進んだ場合、ほぼ休みなしで、コミュニティシールド、プレミアリーグ開幕を迎えなければならない。
この状況に対し、シティは新シーズンの戦開幕2試合を延期して欲しいとリーグに打診したが却下されている。
選手や監督たちがこの過密日程に対し、試合数を減らすよう訴えかけているが、変更される可能性は低く、シティは現状に対してどのような対策を行うのだろうか。