CL決勝進出を決めたPSG photo/Getty Images
一方のアーセナルに足りなかったものは
CL準決勝で激突したパリ・サンジェルマン対アーセナルの一戦はフランス王者が2戦合計スコア3-1で勝利し、決勝進出を決めた。
2ndレグは守護神ジャンルイジ・ドンナルンマのビッグセーブもあり、アーセナルの猛攻を凌いだパリ。
今シーズンのルイス・エンリケ率いるチームは欧州屈指の完成度を誇るチームだが、元アーセナル指揮官アーセン・ヴェンゲル氏は「今夜は、これまでとは違ったパリ・サンジェルマンを見たと思う」と語り、アーセナル撃破に繋がった要因を語った。
「ボールポゼッションや華麗なサッカーではなく、失点を許さない姿勢とカウンターやセットプレイをうまく利用することで試合を支配した。それが今夜の勝利の要因だった。彼らは精神的にも強かったと思う。PKを失敗しても、彼らは持ち堪えた」」(『beIN Sport』より)
ポゼッションにこだわらず、相手や状況によって戦い方を変えることができる柔軟さがパリの強さの1つだと元アーセナル指揮官は明かしている。
一方で惜しくも敗れた古アーセナルに巣についてヴェンゲルは「得点を挙げられない状況の繰り返しが見られた」と語っており、ゴール前での脅威が足りていなかったことに言及した。
選手個人個人の能力はもちろん、チームとしても完成度の高いパリ。リオネル・メッシやネイマール、キリアン・ムバッペらがいた時のような銀河系軍団から姿を変え、エンリケ率いるパリは戦える集団となった。悲願のCL制覇まであと1勝となるが、インテルを撃破することはできるか。
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