レアルでプレイするムバッペ photo/Getty Images
今季はヴィニシウスとの連携など課題多く
昨夏にパリ・サンジェルマンを離れ、レアル・マドリードへと移籍したFWキリアン・ムバッペ。
11日に行われたラ・リーガ第35節のバルセロナ戦ではハットトリックを記録していて、ここまでラ・リーガではトップとなる27ゴールを奪っている。
この得点数に文句はつけられないが、決して納得できるシーズンではないだろう。ムバッペにとっては複雑なシーズンになっていると言える。
スペイン『SPORT』も「今ムバッペは何を考えているか」と注目しているが、まずはレアルのチーム状況だ。今季は序盤からヴィニシウス・ジュニオールとの連携が疑問視され、前線の最適解が見えないままシーズン終盤を迎えてしまった。国王杯では決勝でバルセロナに敗れ、チャンピオンズリーグではアーセナルに手痛くやられて敗退。国内リーグもバルセロナに後れを取っている。
指揮官カルロ・アンチェロッティも退任に近づいているとされ、後任にはレヴァークーゼンを離れるシャビ・アロンソが濃厚との見方だ。アロンソはレヴァークーゼンで結果を出してきたが、レアルとレヴァークーゼンでは環境もプレッシャーも異なる。アロンソが成功できるとは限らない。
一方で古巣PSGはチャンピオンズリーグ決勝まで駒を進めており、ムバッペ在籍中でも達成できなかった欧州制覇に近づいている。ムバッペが抜けた今季の方が組織力は上がっていると評判で、インテルとのCL決勝でもPSG優位と見る向きもある。
ムバッペはフランス代表でワールドカップを制しているが、まだCL制覇の経験はない。