日本はその後の親善試合でもドイツに勝っている photo/Getty Images
強豪とも互角に戦える感触を掴んだ
惜しくもベスト16の壁を突破することは出来なかったが、日本代表は前回の2022ワールドカップ・カタール大会で世界の強豪とも互角に戦える手応えを掴んだ。グループステージでドイツ、スペインを撃破しての決勝トーナメント進出は、日本サッカー界にとって大きすぎる一歩だ。
それに大きく貢献した選手の1人がマジョルカFW浅野拓磨だ。浅野はグループ初戦のドイツ戦でGKマヌエル・ノイアーの肩口をぶち抜く決勝ゴールを決めており、あの超難度のゴールで日本は勝ち点3を掴むことに成功した。
今回英『sky Sport』が浅野のコメントを伝えているが、浅野はカタール大会から日本人選手がワールドカップ優勝の可能性を本気で考え始めたと振り返る。
「今では全ての日本人選手がワールドカップ優勝を夢見ています。以前までは、そこまで考えていなかったのではとも思います。それが今では誰もが考えていますし、自分もそうです。カタール大会以来、優勝できると感じ始めています。それが次の大会かは分かりませんし、まだ時間は必要かもしれませんけど、いつかは。カタール大会が僕たちを変えたんです」
また、当時の浅野はドイツのボーフムに在籍していた。ドイツのサッカーファンにとって、自国を沈めるゴールを決めた浅野には複雑な感情もあったかもしれない。浅野はあのゴールでドイツ国内での知名度がすごく上がったとも語っている。
「あの時はボーフムでプレイしていたのですが、アウェイゲームでも僕のことを知ってもらえるようになりましたからね。
(W杯までは)そんなことなかったのに」
浅野にとってもドイツ相手のゴールはキャリアを変えるものとなり、当然目指すは来年の2026年大会でのベスト8以上だ。カタール大会時よりも前線のポジション争いは激しくなっているが、浅野は大一番で結果を出す不思議な勝負強さを持っている選手でもある。持ち前のスピードとここぞの得点力は日本の頼れる武器だ。
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