マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ photo/Getty Images
解決策は見つけられるか
FA杯決勝でクリスタル・パレスに敗れ、今季の無冠が決定したマンチェスター・シティ。シティが無冠となるのは、ペップ・グアルディオラ監督初年度の16-17シーズン以来となる。
FA杯では敗れてしまったが、シティはまだ今季の試合を残している。それがプレミアリーグでの2試合だ。これは来季のCL出場権をかけたものであり、結果が残せなければ、来季以降に大きな影響を及ぼす。
ペップ監督就任後のシティはシーズン終盤に仕上げてくる特徴があった。序盤戦では安定感を欠いても、最後には強いチームができている。それが例年のシティだ。今季もプレミア第29節ブライトン戦から9試合で7勝2分を記録し、例年のような安定感を手にしたと思われた。しかし、直近のサウサンプトン戦、クリスタル・パレス戦では勝てず、再び今季の勝てない時期にタイムスリップしてしまった。
この2試合での変化はアーリング・ハーランドの復帰だろう。ノルウェー代表FWは足首の負傷で離脱しており、前述した負けなしの9試合では7試合で出番がなかった。
その7試合でペップ監督が選んだ戦術はケビン・デ・ブライネの偽9番だった。これがハマり、勝ち星を積み上げていたが、ハーランドの復帰で途端にゴールが奪えなくなり、結果も出ていない。
『Sky Sports』では指揮官であるペップ監督がどのようにシティを再建させるのか、そのアイデアはまだ明らかになっていないと指摘する。
実際に今季のシティは前線と中盤の形が定まっていない。パレス戦のようにサイドにドリブラーを配置したかと思えば、2-1で勝利したアストン・ヴィラ戦では左にオマル・マルムシュ、右にジェイムズ・マカティと異なるプロフィールを持つ選手を起用している。
9試合負けなしから一転して2試合で勝利がないシティ。来季のCL出場権獲得のためにも残りのボーンマス戦、フラム戦では必勝が求められるが、ペップ監督はどのようなメンバーで試合に臨むのだろうか。
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