バルセロナで大活躍のシーズンを過ごしたヤマル photo/Getty Images
技術だけでなく、サッカーに集中するメンタルも重要
すっかりバルセロナとスペイン代表の中心選手となり、バルセロナでは今季のラ・リーガ、国王杯、スーペルコパを制し、スペイン代表では昨夏のEURO2024を制したFWラミン・ヤマル。17歳時点でとんでもないキャリアだが、大事なのはここからだ。
ピッチで見せるインパクトから、ヤマルにはリオネル・メッシとの比較もある。その領域に達することも不可能ではないかもしれないが、最も難しいのはレベルを維持することだ。
そう語るのは、自身も超早熟の選手だった元スペイン代表MFフレン・ゲレーロ氏だ。同氏は18歳でアスレティック・ビルバオからトップチームデビューを果たし、翌年にはスペイン代表デビューも果たしている。ビルバオでも1年目から二桁得点を奪うなどインパクトを残しており、同氏だからこそ分かるヤマルの感覚があるのだろう。
スペイン『MARCA』によると、同氏はヤマルを周囲がサポートしていくことが大事と語る。
「鍵となるのは彼のメンタリティ、そして周囲の人々だ。誰をそばに置くべきなのか、きっちりと選ばないといけない。本当に彼を助けてくれる人をだ。中には気に入らないことを言い、反省させてくれる人も必要だ。そうした意味でもバルサは彼を支え、守り、サッカーに集中できるようにしないといけない。ラミンは正しい決断を下していかないといけないよ」
「最も難しいのは、15年にわたってメッシのレベルを維持することだ。
ラミンはまだ駆け出しの選手ではあるが、メッシ級になれる可能性もある。しかし今は時間をかけ、彼に悪影響が及ばぬよう祈るしかない。素晴らしい活躍を見せながら、4、5年しか活躍が続かなかった選手は数多くいる。ラミンは技術、メンタル、才能がある。一時代を築くにふさわしい資質があるとは思う」
10代でスーパースターとなったヤマルには、今後様々な誘惑があるに違いない。それに惑わされることなくサッカーと向き合っていけるのか。メッシやクリスティアーノ・ロナウドほど長く活躍するのは相当に難しいことで、技術だけでなく強靭なメンタルが必要だ。
編集部おすすめ